ジョン万次郎の英語学習方法

英語は黒板やノートを使って勉強するもの。ましてやテキストすら使わなくて良いなんて・・・。耳で聞いて、真似て、質問に答えるというカランのレッスンに不安や驚きを感じる方は少なくないでしょう。

 しかし、日本初の英会話本の執筆やアメリカとの条約締結への貢献を果たし、坂本龍馬など幕末の志士にも影響を与えたと云われるある人物は、英語をテキストではなく耳から学んだそうです。 

その人物とはジョン万次郎。皆さんもこのインパクトのある名前を一度は耳にしたことがあることでしょう。江戸時代、鎖国中の日本で漁に出て遭難し、アメリカの捕鯨船に救助されてアメリカに渡った人物です。遭難した当時はわずか14歳。高知県の漁師の家庭に生まれ、英語の知識はおろか基礎的な学問すら勉強していなかったそうです。万次郎は日本語の通じない厳しい環境の中で、なんとアメリカの学校を首席で卒業したそうです。 

彼が英語を学んだ方法は、耳。耳で聞こえた発音をそのまま発音していたそうです。例えばwaterは「ワラ」、New Yorkは「ニュウヨウ」など。確かに通じますよね。

現在の学校教育で英語を学んできた私たちにとって英語を耳から学ぶという英語学習方法は慣れないように思いますが、その効果は既に江戸時代の日本人によって証明されていたということですね。