バイリンガルの頭の中

私の母校でバイリンガルの頭の中について考えるという変わったセミナーが行われていました。

バイリンガルとは日本語で「二言語話者」。ちなみに三つの言葉を話す人をトリリンガル、一言語のみしか話さない人をモノリンガルと言います。日本人の感覚からすれば少し不思議に感じてしまいますが二つ以上の公用語を持つ国は意外に多く、フィリピンがまさにバイリンガルの国です。 

圧倒的なモノリンガルの国に住む日本人からすれば、英語圏で生活していた帰国子女などのバイリンガルは羨ましい存在。しかし彼らは語学能力に長けているという長所だけではありません。バイリンガルは頭の筋肉が鍛えられるため頭の切り替えが早く、マルチタスクや問題解決能力が高く、効率的に脳を使うことができるという調査結果が発表されているそうです。

そして、なんとバイリンガルはモノリンガルに比べて認知症の発症が遅くなることも近年明らかにされました。

 英語を完ぺきに操るバイリンガルにならなくても、学ぶだけで予防効果は期待できるそうです。

認知症予防にも、これからは高齢者の方にどんどん英語を学んでいただきたいですね。