韓国人の留学事情

初めて私がフィリピン・セブ島を訪れたとき、まず驚いたことが韓国人の多さです。

どこへ行っても韓国人留学生ばかり。当時日本人や中国人留学生は少数派でしたし、1か月程度の短期で帰国する人がほとんど。それに比べ韓国人は6か月以上の長期留学が多くを占めていました。

私が通っていた語学学校も9割が韓国人留学生だったので、食堂では朝昼晩問わず毎日キムチが出ていたのですっかりキムチ好きに。1か月経ったころにはハングル文字が読めるようになっていました。

特に目的も持たずになんとなく授業を受け、さらには英語よりも韓国語にうつつを抜かしていた私と違い、韓国人はよく勉強していました。その勤勉ぶりには頭が下がる思いでした。

私は仲良くなった韓国人たちに留学の理由を聞きました。すると、
「僕はエンジニアになりたいんだ。英語は必要だろう?」

「僕は韓国の大手銀行に就職したいと思っている。TOEIC900点くらいは必要なんだ」
誰もが就職を理由に挙げているけれど、エンジニアやら銀行やら、一見英語とは関係なさそうな仕事ばかり。

例えば日本ではTOEICを要求する企業としてはJAL・ANAが600点、三菱電機が700点など。新入社員に期待するTOEICスコアは500点程度と言われています。

日本のグローバル化は韓国に比べて遅れているのかなあと、少しショックを受けました。

日本人も頑張らないといけませんね。